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3D札幌地盤図

3D札幌地盤図

巻頭言

客員教授 山岸宏光

最近のIT技術の進歩はめざましい。
我々の地形や地質の分野の技術も同様であり、とくに、GISを基礎としたCIM技術のように地表構造物を3Dで扱われ始めてきた。
しかし一方で、先日の熊本地震は改めて地下空間情報がいかに重要であり、その地盤面下の地質情報が地表の情報と比べて少ないかを思い知らせた。
ここに紹介する「3D札幌地盤図」は、株式会社シーウェイエンジニアリングが ジーエスアイ株式会社の協力もと、約15年の歳月を費やして研究開発してきた地盤情報システムの一つで、膨大なボーリングデータをもとに最近の地理情報システムと組み合わせて作成した画期的なものである。
札幌市内全域の地下の地質断面が3次元的にあらゆる角度から瞬時に覗けるものであり、長く待たれたソフトである。
また、簡単に地盤情報を追加登録するだけで地盤図を自動的に更新するオプションも用意されていて、土木や地質関係者のみならず、教育関係者、土地建物、防災を扱う自治体、民間の方々にお勧めしたい優れものである。
しかも、従来は数百万以上の経費がかかったものを格安で提供している。
ぜひ使ってみてはと推薦します。

令和2年8月
山岸宏光

【山岸宏光】
理学博士、(元)公益社団法人日本地すべり学会会長、北海道立地下資源調査所環境地質部長(現在:地方独立行政法人北海道立総合研究機構地質研究所)、京都大学防災研究所非常勤講師、新潟大学理学部教授、愛媛大学防災情報研究センター教授を経て、現在、(株)シン技術コンサル技術顧問、CEMI北海道理事、北海道総合地質学研究センター(HRCG)理事、GIS上級技術者、JICA専門員、UNESCO専門員、日本地すべり学会名誉会員

「3D札幌地盤図」の発刊にあたって

代表取締役 佐野彰

地盤情報としてのボーリングデータは、そのほとんどが二次利用されないままに放置されていることが多く、 その情報的財産価値を著しく小さくしていました。
ボーリングデータを含めた地盤情報をデータベース化し一元的に管理することは、地域の防災情報となるだけではなく、建設工事における施工精度を高めるとともに、コストの低減をはじめとした経済性の追求に繋がります。
当社では、地盤情報の有効利用と一元的管理を目的とした情報管理システムの構築を平成12年度より取り組んできており、これまでもその機能と精度を高めてきました。
この度、高性能の操作性に優れた「地盤情報活用システムVer.2(最新版)」の開発を機に、地史を考慮した3Dモデルから瞬時の断面表示ができる可視化した高速・多機能型の 「3D札幌地盤図」を作成しました。
ボーリングデータのみならず、多くの地質工学や地質学専門の先達のご意見や学術文献等を参考として、札幌市内全域の地質構造や土質構成が詳細に判るように製作しております。
「3D札幌地盤図」の制作は、当社の創業30周年記念事業および地域貢献課題の一環として研究開発したものです。
次世代に残す知的財産として地盤情報の公共性を優先・共有する 趣旨から、手軽に利用できるよう廉価でのご提供といたしました。
地域の地盤情報としてだけでなく、身近な地質学の参考図書・教材の一つとしてご活用できるものと思います。

令和2年8月
株式会社 シーウェイエンジニアリング
代表取締役 佐野 彰

1.はじめに

3D札幌地盤図

近年、多くの地盤情報がインターネットにて公開されている。
また、メディアによる販売が行われるようになり電子化された大量のボーリングデータが入手できる。
これらデータを利用し、コンピューター処理をすることで3D地盤モデルを作成することが可能となった。
地盤工学会北海道支部では、1996年と2003年に北海道(道央地区)地盤情報データベース(CD-ROM)を発行している。
今回、このデータベースに収録されているボーリング柱状図と国土交通省・独立行政法人土木研究所・港湾空港技術研究所が共同で運営し、 土木研究所が管理する国土地盤情報検索サイト"KuniJiban"にて公開されている北海道開発局のボーリング柱状図を利用し、 既往の地盤図と関連する文献を参考資料として3D-三次元札幌地盤図を作成した。
ボーリング柱状図のある表層部近くの地盤についてはボーリング柱状図に地層区分を施し、その区分を元に地層面の形状を推定し地盤モデルを作成した。
地層区分については、人為的な差異を出来る限り少なくするために土質とN値と分布範囲と層厚の特性を数値化し、同一地層の判定をコンピューターで処理し適用した。

2.3D札幌地盤図の概要

3D札幌地盤図の作成範囲を第1図、地層構成を第1表に示した。
使用したボーリング柱状図は周辺も含めて7243本である。
ボーリング柱状図の位置図を第2図に示した。
3Dモデルの範囲を以下に示す。

東西方向の範囲
東経141度10分57秒から東経141度30分00秒
南北方向の範囲
北緯 42度59分00秒から北緯 43度10分22.5秒
モデル下端標高 -1500m

第1図 3D札幌地盤図の作成範囲
第1図 3D札幌地盤図の作成範囲
第1表 地質構成表
第1表 地質構成表
第2図 使用ボーリング位置図

第2図 使用ボーリング位置図

北海道(道央地区)地盤情報データベース
北海道開発局

3.3D札幌地盤図の主な表示機能

3D札幌地盤図は、専用の3Dモデルビューワアプリケーションを用いて表示を行ないます。
このアプリケーションは、3Dモデルを高速度で表示します。

モデル表示

モデルは上下方向に拡大縮小ができます。

第3図 3D地盤モデル(上下方向1.0倍の場合)
第3図 3D地盤モデル(上下方向1.0倍の場合)
第4図 3D地盤モデル(上下方向3.4倍の場合)
第4図 3D地盤モデル(上下方向3.4倍の場合)

断面表示

モデルを任意の面で切断し断面を表示します。
また、断面を厚さのある面として表示できます。

第5図 モデルの切断面
第5図 モデルの切断面
第6図 幅を指定した切断面
第6図 幅を指定した切断面
第7図 切断面を拡大表示
第7図 切断面を拡大表示
切断面の傾斜は0~90度を指定できます。0度を指定すると水平面で切断されます。
第8図 -400mでの水平な切断面
第8図 -400mでの水平な切断面

地層の分離

指定した地層を中心にモデルを上下に分離します。
例として泥炭層の分布を第9図に示した。

第9図 泥炭層の分離
第9図 泥炭層の分離
第10図 泥炭層に地図を重ねて表示
第10図 泥炭層に地図を重ねて表示

複数断面の表示

複数の断面を表示できます。
個々の断面図について表示・非表示・透過度を設定できます。

第11図 複数の断面図表示
第11図 複数の断面図表示

透過表示

地層面・断面・地表に貼り付けた画像について個々に表示・非表示・透過度を設定できます。

第12図 透明表示
第12図 透明表示

地表に任意の画像を貼り付け

三次元モデルの地表に任意の画像を貼り付けできます。

第13図 任意の画像の貼り付け
第13図 任意の画像の貼り付け

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